予防接種について
当院ではインフルエンザや肺炎球菌といった感染症の予防のためのワクチン接種を行っています。こうした感染症に罹患すると抵抗力が低下している高齢の方や持病のある方は重症化する恐れがあります。また罹患することによってさらに抵抗力が低下し様々な合併症を引き起こす場合もあります。
若く健康な方も発症すれば回復までにある程度の時間を要しますし、身近の大切な人に感染させてしまう危険もあります。健康的な毎日を送るためにも、予防接種を検討ください。
当院で行う主な予防接種
インフルエンザワクチン
インフルエンザはインフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。感染後1~2日ほどの潜伏期間を経て発症し、発熱や頭痛、喉の痛み、鼻水、咳といった風邪のような症状が現れます。特徴としては急激に38℃以上の高熱がみられることで関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れるのも特徴です。
通常、1週間~10日で症状は回復しますが、高齢の方や糖尿病など基礎疾患のある方では肺炎を併発したり、持病を悪化させたりする危険性があります。また小さなお子さまでは痙攣や中耳炎、まれに急性脳症を併発することがありますので注意が必要です。インフルエンザへの感染や重症化、ほかの病気の併発を防ぐためにもワクチンの接種をお勧めいたします。
ワクチンは接種から予防効果を発揮するまで約2週間かかり、そこから効果は5ヶ月間ほど持続するとされています。通常、12月~3月がインフルエンザの流行期間と言われており、時期としては10月~11月中旬頃までの接種が推奨されています。近年、流行が早まることもあり、早めに接種しておくとよいでしょう。なおインフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行する株を予測し、夏ごろまでに作られていますので、毎年接種することが大切です。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌はもともと人の鼻やのどの奥によく存在している常在菌と呼ばれるものの一つです。通常の免疫力があれば保菌していても発症することはほとんどありません(飛沫によって人に感染することはあります)。ただし、高齢など何らかの理由で免疫力が低下していると、肺炎を発症する場合があります。高齢の方の肺炎の原因として、肺炎球菌による肺炎は最も頻度が高いと言われています。
一度、肺炎を起こしてしまうと、それによってさらに体力や免疫力が低下して肺炎の重症化や再発を繰り返す場合があります。また髄膜炎や敗血症、中耳炎などの合併症を引き起こすリスクも生じます。肺炎は常に日本人の死因の上位に位置していますので命を守るためにもまた生活の質を落とさないためにも、ワクチン接種は重要になります。
豊橋市の高齢者の予防接種補助について
豊橋市では高齢者のインフルエンザ及び肺炎球菌の予防接種について費用の補助があります。詳しくは下記をご参照ください。